情熱の国スペインから、まさに情熱あふれるデュオ「デュオ・アルミラ(Duo Almira)」が誕生!フルートのイサベル・ゴンサレス(ISABEL GONZÁLEZ)とバスーンのパウラ・ヒメネス(PAULA JIMÉNEZ)からなるこのデュオに早速コンタクト!
パウラから色々と情報をいただいたのでご紹介します。
まずは基本のバイオグラフィーから。
デュオ・アルミラ(Duo Almira)
は室内楽を愛する二人の若い奏者、フルートのイサベル・ゴンサレス(ISABEL GONZÁLEZ)とバスーンのパウラ・ヒメネス(PAULA JIMÉNEZ)によって結成されたデュオ。
デュオのルーツはバスク地方の音楽高等学校「Musikene」。二人とも同校の卒業生です。在学中、二人はピアニストでもあり作曲家でもあるガブリエル・ロイディ(Gabriel Loidi)教授の元で室内楽の無限の可能性を学びました。
若い二人はマンハイム国立音楽舞台芸術大学(Staatliche Hochschule fur Musik und Darstellende Kunst in Mannheim)でもこのデュオを継続させることを決心し、それぞれの楽器であるフルートとバスーンで、音楽の修士号を取得しました。
二人とも様々なオーケストラと共演をしていますが、デュオとして演奏する際には聴衆との間により大きな相互作用を生むことが可能になると信じています。より新鮮でコミカルで、リラックスした空気をもたらし、アーティストと聴衆が対話することが出来るのです。
デュオ・アルミラの公演では、聴衆は楽器や可能性について詳しく学ぶことが出来ます。幾人かの歴史上最高の作曲家たちの宝石を含むレパートリーを演奏するにあたって、それは知られていくのです。
打楽器奏者で作曲家のロバート・オートモ(Robert Oetomo)は彼の音楽のキャリアの中でこれと同じ哲学を共有しており、ドイツでの室内楽コンサートのツィクルスの中で、共通のプロジェクトを創り上げるためにデュオ・アルミラとコラボレーションしています。
まだ結成して間もないですが(2015年の春)、デュオ・アルミラはマドリードの有名なコンサート・ホール「Teatros del Canal」で公演を行い、ユーディ・メニューイン・ライヴ・ミュージック・ナウ財団のような一流の助成金を受けています。彼らはイベールカハ(Ibercaja)主催の室内楽ツィクルスで演奏をします。
イサベル・ゴンサレス(ISABEL GONZÁLEZ)(フルート)
イサベル・ゴンサレスは1988年、パンプローナ生まれ。そこで彼女はA・アルベア(A. Arbea)教授の元でフルートを学び始めました。
2012年に彼女はA・アングロ(A. Angulo)、A・オクタヴィオ(A. Octavio)の指導のもと、「Musikene」を最優等で卒業しました。
2015年1月、彼女はフルートでJ.シュミッツ(J. Schmitz)教授のもと、マンハイム国立音楽舞台芸術大学の音楽修士号を取得しました。
また、イサベルは教育にも強い関心と情熱を持っています。彼女はナバーラ大学(University of Navarra)で音楽教育の学位を取得しました。彼女はマンハイムのアーベントアカデミー(Abendakademie)にあるプファルツ音楽学校(Pfaltz Music School)の熱心なフルート教師でもあります。
室内楽の分野では、彼女は定期的にトリオ・サンスーシ(Trio Sanssoucie)とマンハイム・プファルツ選帝候室内管弦楽団(Kurpfalzisches Kammerorchester)で演奏をしています。
彼女はユーディ・メニューイン・ライヴ・ミュージック・ナウ財団から奨学金を受けました。
彼女は現在、マンハイム国立音楽舞台芸術大学でバンド指揮法の大学院課程にいます。
パウラ・ヒメネス(PAULA JIMÉNEZ) バスーン
パウラ・ヒメネスは1990年、マドリード生まれ。
2012年、彼女はマドリード・コンプルテンセ大学を卒業(専攻は音楽教育)。
2013年に、デイヴィッド・トーマス・レアルプ(David Thomas Realp)教授、ハビエル・アラーゴ(Javier Arago)、アルバロ・プリエト(Alvaro Prieto)の指導のもと、バスーンで「Musikene」の修士号を取得しました。
2016年2月、パウラはオーレ・K・ダール(Ole K. Dahl)教授のもと、満点の成績でマンハイム国立音楽舞台芸術大学の修士号を取得しました。
2009年に、彼女はマドリードのユース・オーケストラ(Youth Orchestra of the Community of Madrid (JORCAM))でプロフェッショナルとしての経験を積み始めました。
これまでのところ、スペインの国立ユース・オーケストラ(JONDE)やオランダのユース・オーケストラ(NJO)、バルティック・ユース・フィルハーモニック・シー(Baltic Youth Philharmonic Sea)、地中海ユース・オーケストラ(Mediterranean Youth Orchestra)などいくつかのヨーロッパの優れた若手オーケストラで演奏しています。
彼女は現在、スペイン国立管弦楽団のインターンです。彼女はゲスト・アーティストとしてオールボー交響楽団とアルスター管弦楽団と共演しています。
また、サンタ・セシーリア・クラシカル・オーケストラ(Santa Cecilia Classical Orchestra)、バルビエリ交響楽団(Barbieri Symphony Orchestra)、エクセレンティア財団(Excelentia Fundation)のようなスペインのオーケストラともコラボレーションしています。
室内楽の分野では、Villa Musica Rheinland Pfalzやユーディ・メニューイン・ライヴ・ミュージック・ナウ財団などから多くの奨学金を受けています。
バイオグラフィーは以上です。
次に近況について。
ちょうど先週、CDが発売されています。10/13にはパウラの出身地であるマドリードで発売され、10/15にはイサベルの出身地であるパンプローナで発売されました。
デュオ・アルミラの主な目的は、育っていない聴衆にクラシック音楽を見せることだそうです。それの意味するところは、人々にデュオのために書かれたすべての音楽を知ってもらい、コンサートの中ではそれぞれの作品に関するいくつかの些細なことも説明するというようなところのようです。
上述のバイオグラフィーにもありましたが聴衆との相互作用を重視しているデュオなので、通常のオーケストラのコンサートに漂うシリアスな空気を壊したいとのこと。
この目的を持っているがために、彼女たちは文学と音楽を合わせた教育的なコンサート・プロジェクトを創り出していて、それは子供たちに文化を見せるための最善の方法だと考えています。このプロジェクトはムジクエントス・ウィズ・デュオ・アルミラ(Musicuentos with Duo Almira)と呼ばれていて、10月の13日、14日、17日にマドリードの小学校で初演されています。語り手が物語を語る間、デュオ・アルミラはアクションやキャラクターを伴う演奏を行います。
YouTubeチャンネルでもいくつか動画が見られます。
そして、今シーズンからは、スペインのバスク地方の優れた音楽院の教授であるアントニオ・ドミンゴ(Antonio Domingo)とのコラボレーションも行っています。
彼らとデュオ・アルミラは通常のいくつかのコンサートとは異なるコンセプトを提供していて、彼らは演奏するだけでなく、照明と一緒に演奏をしたり、ステージの可能性をフルに使っているそうです。このショウはユーモア、愛、情熱、そして驚きに満ちたもので、音楽と喜劇的なシチュエーションをミックスしているとのこと。このショウは「Three is a Crowd」と呼ばれ、10/16に世界初演されました。
もしかすると大阪国際室内楽コンクール&フェスタに出場できる可能性があり、もし選ばれればこの「Three is a Crowd」が披露されるかもしれません。
また、彼女たちは別の作曲家ともコラボレーションを進めています。オーストラリアのバリー・ミッキム(Barry Mckimm)はフルートとバスーン、オーケストラのための二重協奏曲を彼女たちのために書き上げました。この作品は11月にピアノリダクション版の録音が予定されていて、12月にはYouTubeチャンネルにアップする予定とのことです。
ほかにもスウェーデンの作曲家ヨナタン・エストルンド(Jonathan Östlund)が同じく彼女たちのためのデュオ・ピースを作曲中で、これは彼の次のCDに収録されるだろうとのことです。
以上、デュオ・アルミラのご紹介でした。
このようなアンサンブルがもっと増えて、もっと色々な編成のレパートリーが増えていくと良いですね。
それには長く活動を続けてくれることが大事!気になった方はぜひ彼女たちのサイトやSNSもチェックしてみてくださいね。
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